【ワタシが「親子1on1が必要だ」と思ったワケ】
今回は、「どうして ”たなかきょうこが” 親子1on1をやろうと思ったの?」について、お伝えします。
ワタシはまだ日本にいた時、私立の女子中高に勤めていました。自分自身は幼稚園以外私立校の経験がなく、また、女子校という世界も初めてでした。
思春期の女子たちは、往々にして表面上はツラさを見せなかったり、悩んでいる姿を隠していましたが、個人的に話してみると、どこにでもいるように、日常的にいろんな悩みを抱えていて、その悩みを吐き出す先もなかなかない、という印象でした。
特に、ワタシ自身もそうでしたが、家庭内・親子関係の悩みは、親には言えないので、身近なオトナとなると学校の先生だったなと思います。
直接悩みを話さないにしても、休み時間に職員室に遊びに行ったり、「先生のそばにいると、なんとなく気持ちが落ち着く」と思って、たわいもない話をしに行ったりしてました。
今考えると、先生方はお忙しかっただろうに、決して拒絶することなく、いつ遊びに行ってもニコニコしながら話を聞いてくれたなと、思い出します。
自分が教員になって、生徒や保護者の方と面談をするようになって、お互いにそれぞれ相手のことを想っているのに、すれ違ってしまっててちょっと残念だな、と感じたことが多々ありました。
保護者の方は、もちろん自分の子どものことを大切に考えている。でも良かれと思ってしていることが、子どもには伝わっていない。
子どもは、思春期で、つい親に反抗的な発言や態度をとってしまう。でも、本当は親を傷つけている自分がイヤ、そんな自己嫌悪に陥っていることが、親には伝わっていない。
だから、子どもが思春期に入る前に、親と子がもっと顔を見て話し合って、より強い絆で関係を築けていたならば、思春期に入ってからのすれ違いが、減るのではないかと考えたのです。
現代は、親も子も忙しすぎる。計画的に、親子の時間を「予約」というカタチで枠を取ることが、もう欠かせない時代になってきているのではないか、と感じています。
次回からは、具体的な内容について、少しずつお伝えしていきます。