あなたは、「今の親子関係、このままでいいのかな?」と思ったことはありませんか?
特に問題は感じていないけれど、なんとなく迷いのある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、「週1回たった15分で親子関係が変わる!親子ミーティング【親子1on1】メソッド」についてお伝えします。
私は、中学高校での現場をはじめ、いろんな親子関係を見てきた結果、他の人間関係と比べてより難しいのは、以下の3つの点から「親子関係は特殊な関係性」といえるからだと私は考えています。
1.「親が上、子が下」パワーバランスを生みやすい
2. お互いの存在がお互いの人生に大きく影響する
3. 超密接で超閉鎖的、人生の大半を占める継続的な関係である
私はある時、企業の中で上司と部下の間で実施されている「1on1ミーティング」を、同じように上下関係がある親と子の間でも取り入れられるのではないか、と考えました。
1on1ミーティングは、上司が部下を評価するのではなく、上司が部下の悩みを聞いて相談に乗ったり、仕事のモチベーションを上げて、より自立した人を育てるための1対1面談のことです。アメリカ発祥で日本国内でも4割の優良企業が取り入れているので、職場で経験されている方もいらっしゃると思います。
しかし実際には「1on1」という言葉だけが一人歩きして、「具体的にどうすればいいのかわからない」「効果があまり感じられない」「通常の評価面談と変わらず、部下が嫌がる」という声も聞かれています。
そこで、この1on1ミーティングに、私が教育職20年の経験から得た子育てコミュニケーションの要素を加えて、「❶何を、❷どんな順番で、❸何に気をつければ、週1回15分で悩みや本当にやりたいことを子どもから自発的に聞かせてもらえるのか」を体系化した「Kyoko式 親子1on1メソッド」を作りました。
親子1on1は、日常の親子のおしゃべりとは違い、職場で実施するようなテーマや目的がある親子ミーティング。この親子1on1を実践していくことによって、子供に考えさせ、思っていることを言語化させ、隠れた本音を引き出します。
また兄弟姉妹がいる子供にとっては、たった15分でも、その時間は他の誰にも邪魔されない自分だけのママとの時間。「親子1on1はママと内緒の話をするから好き」というお子さんもいらっしゃいます。
では、具体的な親子1on1の具体的なやり方についてお伝えしていきます。親子1on1は15分と短い時間ですが、実際に行うときには全部で4つのテクニックを意識していただきます。これは、現代の親子にとって「貴重な15分」を、より効率的に活かすための工夫によるものです。
実際には、親子1on1前の準備段階、やっている時、やった後の考察などが含まれています。これにより、子供の記憶に一生残る時間ができあがります。具体的には、以下の4つです。
今回は、一番の要である《親子1on1の15分間の流れを円滑に進める「5つのコミュニケーションスキル」》についてお伝えします。
全体的には、なるべく15分くらいで終わるように、タイマーなどをかけて時間を見ながらやります。「もっと話したかった!」くらいが次回もやりたくなる秘訣ですので、継続的に実施するためにも意識してみてください。
まず始める前に、親子で「よろしくお願いします」と挨拶をしてみてください。ちょっと照れくさいかもしれませんが、これは「普段の日常会話とは違うんだよ」と、気持ちを切り替え、親子1on1を特別な時間にするための工夫です。
導入として、お子さんを「1. 褒める」ことから入ります。
褒める時は「昨日〇〇してくれたね!」とか「この間テストで100点だったね!」などでもいいのですが、できれば限定的なものではなく、「最近いつも〇〇してくれてるね」など、普段から接している保護者でないと伝えられないような褒めポイントの方が、お子さんは「いつもママパパは自分のことを見てくれるんだな」と伝わってよりうれしく感じてくれます。
次に、今回の親子1on1で何を話していくか決めるために、お子さんにどんな話題がいいか「2. 問いかける」で聞いてみてください。
例えば「最近どう?気になっていることはある?」と聞いてみるのもオススメです。もし「ない」と言われたら、「この間の〇〇はどうだったの?」と保護者の方から話題を振ってみるのもいいかもしれません。
その後、お子さんが話し始めたら「3. 聴く」に徹します。
途中相槌を入れながら、でも形だけ相槌を打つだけでなく「へー!そうなんだ〜!」と相手の話に心から興味を持って。余裕があれば、メモを取りながら聴いてみてください。
もし聴きながら書く余裕がなければ、終わってからメモを書けるくらいお子さんの話に集中してみてください。
ついここぞとばかりに、親が話しすぎてしまうこともよくありますが、目指したい話す分量の目安は「親:子=3:7」。
最初のうちは、保護者が話をリードすることが多いと思いますが、回をこなすごとに、だんだんお子さんの方が話す割合が増えるように心がけてみてください。
また、その時に気をつけたいことは、お子さんは「褒めてほしいのか? ただ聞いてほしいだけなのか? 解決策が欲しいのか?」ということ。
ただ聞いてほしいだけの時にアドバイスされてしまうと、かえって子供がストレスをためてしまい、話す気持ちが潰されてしまいます。お子さんの言葉の先にあるものを想像しながら聴いてみてくださいね。
聴きながら「4. 深掘りをする」を必要に応じて繰り返し、子供の考えを引き出します。
「ふーん」で終わらせずに、話してくれた内容から「それはどういうこと?」「どうしてそう思ったの?」と聞いてみます。それによって、相手は自分の話に興味を持ってくれていると感じるので、話を聴きながら、どんな疑問が湧いてくるか考えてみてください。
最後はまとめの意味も含めて「5. モチベーションを上げる」で終わりに向かいます。
何か改善したいことや目標ができたら「じゃ頑張ってね!」で終わらせるのではなく、「ママパパは何を手伝える?」と投げかけて「一緒に考えよう」「いつもそばにいるからね」というスタンスがお子さんに伝わるように、言葉で伝えてください。
15分の親子1on1が終わったら「ありがとうございました」と親子で挨拶して、閉じてください。
この親子1on1、数回やるだけで「我が子の新しい面を見つけることができた!」というお声をよくいただきます。
また様々なコミュニケーションテクニックを駆使しているので、親から子へ高いコミュニケーションスキルを授けていくことができます。このメソッドを身につけると、親も子も、親子関係だけでなく、夫婦間、家族間、友人間など、それ以外の場でもきっとコミュニケーション力を発揮することができますよ。
大人も子供も、自分の考えていることを言葉にすることは練習が必要ですので、ぜひ継続的に続けてみてください!
また「いきなりこれ全部をやるのはちょっと…」と思った方は、まずは「3. 聴く」に特化したワークをオススメします。期間限定で解説した動画を無料プレゼントしていますので、こちらからご覧ください。