私の住んでいるルクセンブルクは、神奈川県くらいの国土しかない。
しかも、緯度は北海道より北なので、そんなに気候に恵まれているわけではなく、ワインが有名だけれど、大した産物もない。
そんなルクセンブルクだが、実は一人当たりのGDPが世界一。
2020年3月には、世界で初めて、公共交通機関が国内すべて無料になった。
その目的の一つは、CO2削減や通勤時の渋滞解消である。
国が小さくて、産物がほとんどないのに「一体どうやって国が成り立っているの?」と、よく不思議がられるけれど、実は世界有数の金融国。
企業誘致に力を入れ、国として生き残り戦略を常に考えているのが、住んでいても感じられる。
(公立中高一貫校❶の外観)
その中でも、教育。
ルクセンブルクは、1クラスの生徒数が20人程度と少ないことを始め、教材費や遠足・宿泊行事は全額公費負担、公立教員の給料がハンパなく高く、すごく教育にお金をかけている。
小学生の授業の柱が言語学習と算数だったので、まるで語学学校か(笑)と感じるくらい3つの言語の授業時間数が多かったことから、保護者として、初めの頃は「日本のように自然学習や社会学習にももっと力を入れてほしい」と思ったこともあった。
でも先日、娘の進学先候補の学校に見学に行った時、今の子どもたちは、こんなにも革新的で広い世界で生きていくのだ、と強く世代交代を感じたのだ。
(公立中高一貫校❶の講堂・学校説明会)
日本で同じように私立教諭として中学・高校にいた時も「私立だからこそ、より新しい教育ができる」という意識はあったけれど、公立校でありがながら、教育設備はもちろんのこと、大学の先生が高校に授業をしに来たり、例えば生徒数1,500人の学校に対して、教員数が173人という数は、もはや桁違いだと感じた。
公教育レベルでも、国として真剣に教育を考え、積極的に投資しているのを、保護者として肌で感じた。
国が違うと、一概に同じ土俵で比較することはできないかもしれない。
でも「日本の10年後」と「この国や他の国の10年後」は、同じ世界に存在する。
「日本は他の国と違うから」といって、他国の状況や他国との関係を無視できないのではないか。
(公立中高一貫校❷の外観)
私は、自分の国・日本が好きだ。
それは、国外に出たからこそ客観的に見て、素晴らしいところを強く感じられる。
古くから伝わる文化、温かくて器用な人たち、新しいモノを産み出す力…
でも一方で、「世界の中の日本」という視点は、まだまだ一般的ではないと感じる。
その視点が、ひいては「日本という国を守るために欠かせない」ということに、気づいていない人が多いと強く思う。
10年後の未来は、今誰かが想像できるようなものではない。
AIによってある種人間の立ち位置も変わるかもしれないし、格差はますます広がるかもしれない。
新しく産まれてくる「何か」によって、人が生きている意味や存在価値を問われることになるかもしれない。
だからこそ、「どんな状況であってもウチの子なら大丈夫!」と言える覚悟を持って、今子育てをすることが必要なのだと感じています。
(公立中高一貫校❷の廊下)
いろんな国に囲まれ、EU諸国の中心でもあるルクセンブルクの状況や感触を、たくさん持って日本
に帰ります。
ちょっと熱くなっちゃったケド(笑)、次の世代に何を伝えていくべきか、家庭で何ができるのか、銀座で一緒に考えましょ♪
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日時
8月3日(土) 14:00-15:30 (開場 13:45)
会場
東銀座 徒歩 1分 (日比谷線・都営浅草線)(JR有楽町も利用可)
カフェのような貸切スペース
お申し込みが完了した方に詳細をお送りいたします
持ち物
ワークを行いますので、筆記用具をお持ちください
水分補給用のお飲み物もお忘れなく!
参加募集人数
限定 8名様
・子育て世代(現役・卒業)の方
・教育関係者の方
・これからの教育や子育てにご興味がある方
参加費
5,500円 (免税)
→ 新企画のため、今回に限り 3,800円 (免税)
(ヨーロッパで愛されている❤︎ちょっとしたおやつ付き♪)