あなたは、子育てでイライラすることはありませんか?
大切な我が子、本当はイライラしたくないのに、ついイライラしてしまう。
そして、そんな「余裕のない自分」に自己嫌悪になってしまう保護者の方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな保護者の方に向けて「本当はイライラしたくないのに、どうして子育てでイライラしてしまうの?」ということと「親子が幸せになるためのコミュニケーション方法って何?」について、お伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んで、活用していただけたらうれしいです!
(筆者のプロフィールなどについては、こちらをご覧ください)
◆ 子育てでイライラする理由は、ここにあった!
それでは、“子育てでイライラする理由”を大きく2つに分けてお話しします。
1. 子育て方法が自分たち親子に合っていないから
2. 親と子それぞれの気持ちがすれ違ってしまっているから
順番に説明していきます。
1. 子育て方法が自分たち親子に合っていないから
世の中には、たくさんの子育て方法がありますね。
中学や高校では、保育の基礎は勉強するものの、子育てについて本格的に勉強する機会がないため、子供が生まれて親になって、いきなり「実践」に入り、「子育ては想像していたのと全然違う!」と焦った保護者の方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう、私自身も長女が生まれた時、出産直後から完全母乳、母子同室で新生児を預けられなかったため、産院での日々は「徹夜で出産して体はボロボロ、子供は泣き続けて夜も眠れないのに、ワタシは一体何の修行をさせられているんだろう!」と思っていました(笑)。
こんな感じで「“想像できないような非日常”が日常になる大変化」になんとか向かっていこうと、子育てセミナーや育児書などを使って、熱心に勉強されている保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
いろいろ勉強した結果、理想とする子育て法を見つけ、早速実践してみると、うまくいかないことが多々あります。
「〜するといい!」「〜はダメ!」などなど、アタマではわかっているけど、実践ができていない。
現実の自分の子育てが、目指す像に沿って進んでいないと思った時、つい、できていないことにばかり目が向いてしまう。
理想と現実にギャップがあると感じた時、イライラしてしまうのです。
でも、世の中で「良い」とされている子育て法が、すべての親子に当てはまるとは限らない、ということに気づいたことはあるでしょうか?
子育てがうまくいかないと「親が悪い」とご自身を責めてしまう方がいらっしゃいますが、問題は、親自身ではなく子育て法だと気づいたことはあるでしょうか?
本来、子育てには、100組の親子がいれば、100通りの方法があります。
子育てセミナーや育児書に「ヒント」はあっても、「正しい答え」はありません。
なのに「理想の子育て法」を追求した結果、場合によっては、親子が幸せになるはずの子育てが、親にとっても子供にとっても苦痛になってしまう。
「こうすればいいのかも!」という気づきは、親子でいろいろ試してみた結果でしか、見つからないのです。
また、教育熱心な方であるほど「こんな子供に育ってほしい」という、目指す像をお持ちの親御さんもいらっしゃると思います。
勉強ができる子供になってほしい、自立した子供になってほしい、積極的に意見を述べる子供になってほしい。
あるアンケートによると、477人のママが子供に望むトップ3は、「明るく元気なみんなの人気者」「継続力のある努力家・勤勉家」「話し上手聞き上手なコミュニケーション上手」だそうです。
確かに、この3つができたら素晴らしいお子さんですし、大人になっても大活躍、一生生活に困らない様子が目に浮かびます!
ママたちがこれらの項目を子供に望むのも、よくわかる気がしますね。
でも、40%近くのママは「最終的には、子供の思い通りでよい」と思っているということでした。
私は、この調査を見て「子供に望むことはたくさんあるけれど、どこかで親としてそれを押し付けてはいけないとわかって、葛藤している」という本音が、見え隠れする結果だなと思いました。
「今の子育てがうまく行っていない」と感じている方は、ぜひ今一度ご自身の子育てを見直してみてください。
この記事を最後まで読んでいただければ、具体的な方法がわかりますよ。
2. 親と子それぞれの気持ちがすれ違ってしまっているから
親子の間に存在する感情として、「親として子供をわかっている(と思っている)気持ち」と「親が気づいていない子供の気持ち」の2つがあると思います。
1つ目の「親として子供をわかっている(と思っている)気持ち」というのは、「親は子供のすべてをわかっている」というもの。
でも、実は、“わかっている「と思いこんでいる」”というパターンも結構多かったりします。
例えば、お子さんに何か物を買っていったら、本人は気に入らなかった、ということはありませんか?
自分が思っていた子供の趣味嗜好が、実は違ったということも。
「子供のことをわかっていると思っていても、本当はわかっていないことが多い」
実は、これがコミュニケーションの基本の考え方なのです。
自分は相手に対して、わかっていないことが多い、だから相手に先入観・固定概念を持たない。
これは、子育てに限らず、夫婦関係など、大人同士の職場でも友人関係でも同じです。
初対面の方と付き合いが長い方、自分自身が相手に対して、接し方が違うと思いませんか?
付き合いが長ければ長いほど、つい「自分は相手を理解している」と思いがちですが、ここが落とし穴だったりしますよね。
人間は日々成長するので、感じ方も考え方も変わります。
特に、子供は成長が早いので、昨日と同じことを言っている子供は少ないかもしません。
一貫性がないと思うかもしれませんが、そこが「子供の魅力」なのです。
親が思う通りにしたいと思うと、その子供の魅力が活かせないどころか、邪魔だとさえ感じてしまいます。
子育てのイライラの原因につながっている一因でもありますね。
「親の色メガネ」で子供の視点を見るのではなく、「今日のウチの子は、何を考えているのだろう??」と、ぜひ好奇心を持ってお子さんに接してみてくださいね。
2つ目の「親が気づいていない子供の気持ち」というのは、「親自身が見えていない子供の気持ちは、いっぱいあるんだよ」というもの。
「子供をちゃんと育てたい!」「将来困らない子供にしてあげたい!」子供のことを思うからこそ、子供にいろいろなことを与えたり、時には注意したり叱ったりする。
でも、子供は親が思っている以上に、親や大人をよく見ているし、気づいています。
子供たちは、ママもパパも大好きだから、ママとパパが喜ぶことをしたい。
こんなことを言ったら、ママやパパを悲しませるから、言わないようにしよう。
子供の何気ない発言や行動が、実はそういった子供の気遣いからくることもあります。
ある日、子供と会話していて「そんなことを考えていたの?」とハッとさせられたことはありませんか?
親は子供を想い、子供は親を気遣っている。
なのに、お互いにその気持ちが伝わらないで、交差してすれ違ってしまっていることは、なんと悲しいことなのでしょう!
その人が考えていることが、外からはわからないのと同じで、子供がどれだけ日々考えたり、感じたりしているかは、親にはわからないのです。
私は、他の人間関係でよく見られることと同じように「親と子それぞれの気持ちのすれ違いが減れば、もっと親子が幸せになれる!」と思っています。
親子が幸せになれば、ママとパパも幸せになれるし、社会全体のコミュニケーションもスムーズにいって、みんながコミュニケーションで困らない幸せな世界が作れるようになる。
では、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
◆ 子育てでイライラしない!解決法とは?
親子が幸せになるコミュニケーション方法は、たった1つ。
それは、面と向かって話すこと。
「子供と話なら、食事中によくしてるよ!」「ちょっとした瞬間に、学校であった出来事を聞いている!」そういう方もいらっしゃるかもしれません。
世間話はもちろん必要ですが、それ以上にもっと重要なこと。
それが、子供のホンネを聞き出すこと。
最近、お子さんが何に困っているのか、知っていますか?
お子さんが今いちばん興味があること、ちゃんと聞いていますか?
子供は、自分自身に向き合うことが、まだできていないことも多いため、自分の本心に気づいていないこともよくあります。
「なんかモヤモヤするけど、その原因がわからない」大人にだって、似たような経験ありますよね。
そんな気持ちを解消するのに、「何かをしながら」や「立ち話」などの状況では、子供のホンネにちゃんと向き合うことはできません。
では、時間をかければいいかというと、それも違う。
量がたくさんあったって、その後何も残らなければ、その時間がもったいない。
では、親子の対話の「質」を上げるためにどうすればいいでしょうか?
そんな時に大活躍するのが、私がオススメしている「親子1on1」です。
親子1on1とは、職場でのミーティングと同じように、家庭内でも時間を約束、着席して、親子で他のことは一切せずに「話し合うこと」に、とにかく集中するミーティング。
でも、単に親子で話し合うのではなく、親が子供の悩みや自立心、モチベーションを引き出すものなので、普通の話し合いとはちょっと違うアプローチが必要です。
現代の親子は忙しい。親は仕事で忙しいし、子供だって宿題や習い事で忙しい。
だったら、時代に合わせた、質の高い親子関係の築き方があるよねって思って作ったのが、この親子1on1です。
この親子1on1、たった15分で、誰でも気軽に行えます!
親子1on1を行うと、親の思い込みではなく、子供の本心を聞くことができるので、親子間での考え方や気持ちのズレが解消できます。
また、子供が望む将来像が見えてきて、そこに親が手を貸すことができれば、子供にとっても親にとっても幸せな関係が築けます。
親が気になることは、親としての責任から「子育てで失敗できない!」ということですよね!
でも、本当に大切なのは、失敗しないことより、やってみてうまくいかなかったときに、すぐ方向転換できるかどうかが、カギになると思います。
やってみて「なんか違うな?」と親も子供も思ったら、親からの提案の仕方を変えたり、親としてのアクションやリアクションの仕方を変えてみる。
実際にやってみて子供の反応を見て、さらにそこからまた新しいことをやってみればいいのです。
これは子育てに限らず、どんなことでも同じだなって、私自身も気づきました。
子供に何かをチャレンジさせるためには、親自身が何かにチャンレジしてる方が、説得力が増しますよね。
「失敗すること」はよくないと思うかもしれませんが、実は一番危険なのは「これでいいはず!」と思い込んでいること。
そう思っているときは、アタマが固まっていて、本当はもっといい方法があるかもしれないのに、気づかないうちに試行錯誤の範囲が狭くなっています。
それは、子育てでも同じ。子供が大きくなった頃に、やっぱりこのやり方は良くなかった、と気づくのです。
先ほどもお伝えしたように、子育てに「絶対」はありません。
一番のオススメは、「これでいいんだろうか?」というキモチを持ちながら、子供本人と話し合いながら、少しずつ改良としながら進めていくことです。
私は、保護者の方から「子供が小さいうちに、しておいた方がいいことは何ですか?」と聞かれたら、「子供の話を聴くことです」と答えています。
「宿題しなさい」「着替えなさい」「早く寝なさい」などなど、親は子供に伝えたいことが多過ぎて、ついついしゃべり過ぎてしまう。
断言できますが、自立している子供、賢い子供は、話すのが上手です。
それは、家庭の中に、子供が話す機会を与えられていて、ちゃんと子供の話を聴く人がいるから。
子供は「相手に伝わる話し方」を知っているのです。
もちろん、自然に話す力が身についたわけではありません。
「考えながら話す練習」をしているからこそ、話せるようになるのです。
親子1on1で、ぜひ「相手に伝わる話し方のできる子供」を育てていってくださいね。
◆ まとめ
それでは、ここまでの内容をまとめてみましょう。
「本当はイライラしたくないのに、どうして子育てでイライラしてしまうの?」ポイントはこちら!
親子が幸せになるためのコミュニケーション方法
◆ 子育てでイライラする理由は、ここにあった!
1. 子育て方法が自分たち親子に合っていないから
・世の中で「良い」とされている子育て方法が、すべての親子に当てはまるとは限らない
・最適な子育て法は、親子でいろいろ試してみた結果でしか見つからない
2. 親と子それぞれの気持ちがすれ違ってしまっているから
・相手の気持ちを「わかっている」と思いこまない
・親は子供を想い、子供は親を気遣っていることを忘れない
◆ 子育てでイライラしない!解決法とは?
・子供のホンネを聞き出して、親子間での考え方や気持ちのズレを解消すること
・親子1on1で、時代に合わせた質の高い親子関係を築く
いかがでしたか?
親子であるある「思いこみ」を解消するために、親子1on1は効果的なスキルです。
毎日が忙しい親子こそ、親子1on1に取り組んでいただけたらな!と思います。
「親子1on1について、もっと詳しく知りたい!」と思われた方は、ちょっと長いですが(笑)、こちらの記事でガッツリ解説していますので、ぜひ読んでくださいね!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、「今の子育てがツライけれど、どうしたらいいのかわからない…」「ちょっと話を聞いてほしい」というママやパパは、ぜひ「親子間コミュ力UP!相談会」にご参加ください。
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親子の関係が家族関係全体を良くして、やがては「言いたいことが言えない」ことがなくなり、世の中の人間関係すべてを変えると信じて活動しています。
少しでもお役に立てましたら幸いです。