海外に住む日本の子供たちに、日本語を媒体にした体験を!
海外にいると、日本語は「学ぶもの」、そういった認識を持ったことはありませんか?
なかなか増えない語彙を意識的に増やし、子供が自分の言いたいことを日本語で言えるようにする。
自分の探求テーマは、30年近く前から「自己表現」、私も、一人の母として、講座主宰者として、それが基本だと思ってきました。
でも、なんか違う。
でも、なにが違う?
そんな時ふと「自分は子供に日本語を学ばせ続けて、どうしたいのだろう?」という疑問が湧き上がってきました。
日本語を使わない国で、一生懸命、頑張って頑張って日本語を勉強する子供たちがたくさんいて、
でもあんなに苦労して勉強した日本語でも、勉強する場所を離れた途端、日本語の力がどんどん落ちていくことに、悩んでいる親も多い。
かつてよくお会いした、すっかり使わなくなった日本語で、自分の名前を書くことに苦労している、現地で活躍するオトナになった人たちを思い出すたびに、
「私は一体なにを目指して、自分の子供に日本語を勉強させるのだろう?」
と考えていました。
ずっとずっと自問自答を続けること、半年。
私は「日本語というツールをどう活かせるか」と考えた時に、日本語の学習をゴールにするのではなく、他の言語でも役に立つ自己表現スキルとして、スピーチやプレゼンの導入を身につけたら、
子供たち自身が「日本語に触れることが他の言語にもつながるんだな」と感じてもらえると考えました。
そして、さらに自問自答を繰り返した結果。
「日本語の世界を、日本語で広げていける場を作りたい!」
いろんな人の、いろんな日本語に触れられれば、子供たちの中で、日本語の幅が広がるなと考えたのです。
手段は「日本語」ですが、最終ゴールは「日本語学習」ではありません。
かたっ苦しく言ってしまえば、子供たちの中での新しい価値観や、オトナになっていくビジョンを少しずつ作っていってほしいと思うからです。
海外から日本のワークショップに単独で参加するのではなく、海外にいる日本の子供たちに向けて、日本から、世界から、さまざまな分野のワークショップを行う。
もちろん、そこに日本から子供たちが参加してくれることもあるかもしれません。