国際結婚の子供なのにバイリンガルにならない?!バイリンガル子育てで欠かせない2ポイントとは

あなたは「国際結婚で生まれた子供なら、ぜひバイリンガルにしたい!」と思いませんか?

海外に住んでいれば、その土地の言葉を学び、家庭で別の言語を使う、
それだけで有利ですよね!

私も、ルクセンブルクに移住した当初、
「国際結婚の家庭だから、将来自分の子供が生まれた時、小学校で4ヶ国語を学べるし、日本語をやれば、5つも話せるようになる!」
と大きな期待を持っていました。

でも、バイリンガル教育について勉強するうち、子供を育てるうち、
「有利だと思っていたけれど、それほどでもない?
 むしろ、思ったより大変?」
そう簡単にはいかないことを、身をもって体験しました…
(それについては、記事の最後でご紹介しています)

これから、その現実と対策、また国際結婚の我が家の例について、お話しします。

(筆者のプロフィールなどについては、こちらをご覧ください)

 

1. バイリンガル子育てで欠かせない2つのこと 

国際結婚の子供に限らず、バイリンガルを育てるときに、欠かせないことは2つあります。

 1. バイリンガルを育てるための環境

 2. バイリンガル教育にかける時間と労力

 

順番に説明します。

1. バイリンガルを育てるための環境

バイリンガルを育てるためには、そのための「環境」が必要です。

例えば、海外でバイリンガルを育てたい場合、
その土地では使われない言葉(=日本語)を使う場所や人などがどのくらいあったか、が左右します。

「環境」というと、ひらがなの読み書きを覚えたり、物の名前など、教材で知識を入れたりと、
ついついインプットに目が行きがちですね。

でも、一方的にインプットだけしても、言葉はなかなか身につきません。

よく引き合いに出されるのが、日本の英語教育ですね。
あれだけ学校で質の高い授業をしっかり受け、試験に向けて学習しても、
なぜ英会話が苦手な日本人がこんなに多いのでしょうか?

答えは「口頭でのアウトプットの機会が圧倒的に足りないから」です。

海外で子供の日本語を育てるためには、
「アウトプットの時間と場所を、いかにもうけるか」
が、カギになります。

 

2. バイリンガル教育にかける時間と労力

2.は、意外に見落としがちなのですが、実は、1.よりも2.の方が重要です。

どんな教育でも、時間がかかりますし、努力が必要になります。

例えば、どんなに「いい学校」「いい塾」といわれるところに子供が通ったとしても、
そこに通っただけでは成果は出ません。
仲間に刺激されながら、子供自身が積み上げていくことによって、成果が生まれます。

同じことは、バイリンガル教育にもいえます。
「海外に住んだだけ」「親が国際結婚しただけ」「親が日本語を使っただけ」では、
いくら待っていてもバイリンガルにはなりません

では、どのように対策をしたらいいのでしょうか?

 

2. バイリンガル教育は、子供が生まれてからでは遅い?

「バイリンガル教育はいつからすればいいですか?」ということですが、
私は「妊娠中から始まっている」と考えています。

…といっても、胎教をしましょう、ということではなく、
【親がバイリンガル教育の意識を持つこと】を、
妊娠中から始めておくことをおすすめします、ということです。

子供が生まれたと同時に、親は自然と子供への話しかけをします。
国際結婚のご家庭は、それぞれが使う言葉が違うことが多々ありますので、
「その時に、何語を使いますか?」ということは、
子供が生まれる前に、あらかじめ決めておいた方がいいからです。

特に子供が生まれた直後は、自分の睡眠時間を確保するのが難しくなるほど、
赤ちゃんのお世話で時間が取られることが多くあります。

ゆっくりと親同士で話し合いをする時間も非常に限られていますので、
パパが使う言葉、ママが使う言葉、家族で使う言葉、など、
国際結婚のご家庭だということを生かしながら、
お子さんが生まれる前に決めておくことが望ましいです。

 

3. 踏ん張りどきはいつ?

バイリンガル教育での、幼少期の大きな山場は、2つあります。

国際結婚の子供だけでなく、日本人父母の場合も、以下を目安にしてください。

 * 3〜4歳ごろ

 * 6〜7歳ごろ

下の図を見てください。
最初は、こんな感じで、日本語と現地語が同じか、やや日本語が大きい感じですね。

子供の言語の基盤は、歳ごろまでにできあがるといわれますが、
まず、最初の関門は、3〜4歳ごろといえます。

集団教育の中で、特に「話す」アウトプットが増え始めるこの頃は、
子供たちも幼稚園や保育園で使う言葉を、家庭でも使いたくなります。

子供の頭の中は、日中過ごす言語での語彙ばかり増えてくるため、
子供にとって楽な言語(=集団教育での言葉)で話したくなります。
下の図のように、現地語の方が大きく発達している時期ですね。

保護者の方が時間をとって、子供の話すことにじっくり向き合い、
「日本語でどのようにいうか」を伝える努力をするかどうかが、その先の大きな分かれ道となります。

次の関門は、6〜7歳ごろです。
小学校に入って学習が本格化し、読み書きがさかんに増え始める時、
子供の頭の中は、ますます集団教育での言葉が占めるようになります。

これは、現地の教育課程で、きちんと学習していればしているほど、自然の流れになります。
子供の中では、現地語が、日本語よりさらに発達しています。

バイリンガル教育というのは、下の図のように、
「この2つの言語の関係を大切にしながら、幅広く上へと育て続ける」
というイメージでしょうか。

 

4. 家族の共通言語はどうする?

「国際結婚なので、日本語がわからない家族がいて、使う言葉に悩みます…」
例えば、ママが子供と日本語で話し、パパが別の言葉で話しているとき、
家族として何語で話すか悩む、ということはありませんか?

家族で話すときの言葉が、現地の言葉になって、
ますます子供が日本語で話す機会が減ってしまうのが悩みだ、という方もいらっしゃいます。

「家族で集まるときの言語は、どちらかの親が使っている現地語」と決めているご家庭もあれば、
「家族の言葉は、母の言葉でも父の言葉でもない」というご家庭もありますので、
家庭内で話し合って、家族で同意が得られる方法を取るのが一番いいですね。

もし家族で過ごすときに、子供とだけの会話で日本語を使うことが可能であれば、
「子供に会話を別言語で訳させる」という方法があります。

これは、その言語をきちんと理解していないと、別言語で説明することができないので、
子供にとって言語習得のいい練習になります。

例えば、国際結婚の我が家では、

父&子:ドイツ語
母&子:日本語
父&母:フランス語

という感じで、3つの言語がミックスされています。

父は日本語を介しませんが、
家族全員で会話していても、
母と日本語で話した内容を、子供たちが父にドイツ語で伝えたり、
母自身が、子供たちに日本語で話した後、父にフランス語で説明し直したりしています。
多分「日本語だけ」「ドイツ語だけ」の家庭より、飛び交っている会話の数が多いと思います。

小さいうちは訳すことが難しいかもしれませんが、
簡単な会話であれば、3、4歳くらいから可能です。

特に最初は、1つのことを2言語で話すので、
なかなか会話が進まないし、子供も慣れなくて時間がかかるため、親の忍耐が必要です。

でも、「このくらいは当たり前」と割り切って、ぜひ挑戦してみてください。
子供たちも次第に慣れてくるので、そのうち会話のスピードも上がってきます。

(日本語がわからないご家族の方も、
例えば「今日は学校でお休みの子はいなかった?」とか、
「ちゃんとお野菜食べて!」とか(笑)、
同じことを何回も子どもに言っていると、
だんだんニュアンスで理解してくれるようになります!)

 

5. 将来、日本語が弱くなってきたら?

親が、忘れてはいけないことがあります。

「弱い言語である日本語がますます弱くなった時に、
親子で使っていた言葉を、成り行きで強い言葉にシフトしないこと」

国際結婚の子供の場合、現地校で学ぶ内容も時間も長くなり、
家庭でも現地語を使うことが多くなると、特に日本語が早く弱くなりがちです。

お子様が大きくなったら、日本語を使い続けることが難しいと感じることがあるかもしれません。
もちろん「日本語を使うのをやめる」というのも一つの選択肢ですよね。

でも、同じやめるにしても、成り行きで強い言葉にシフトするのと「日本語を使うのをやめると『選択した』」ということでは、全くの別物なのです。

実際、子供のアイデンティティが確立し出す思春期ごろに
「気づいたら、日本人なのに日本語で話せない」
「自分は本当に日本人といえるのだろうか」
という葛藤を抱える子供が多くいます。

この悩みを、一歩立ち止まって、親と共有して話し合うことで、
子供が納得して、自分のアイデンティティを確立することができます。

日本語が苦しくなってきた時、現地語にシフトするにしても、
「気づいたら、親子とも日本語で話さなくなった」という状態ではなく、
「なぜこの言葉を使うのか」と、
「親子で使う言葉」について、親子で話し合って決めるのがいいと思います。

 

まとめ

では、ここまでの内容を3つにまとめてみましょう。

◆ バイリンガル教育に欠かせないのは、
 「育てるための環境」「教育にかける時間と労力」

◆ バイリンガル教育について考えるのは、妊娠中から
  踏ん張りどきは「3〜4歳ごろ」「6〜7歳ごろ」

◆ 日本語が弱くなった時に、親子の言語を強い言葉に、
  成り行きでシフトしない

 

いかがでしたか?

バイリンガル教育に限らず、ある程度基本の条件が揃っていても、
決して一筋縄ではいかないところが教育の醍醐味ともいえますね。

また、「バイリンガル教育、思ったより大変!!」と思っている方は、「子供をバイリンガルにしたい!これが基本のキ!」の記事もご覧ください。
バイリンガル教育の「そもそも論」を知ることができますよ。

子供をバイリンガルにしたい!これが基本のキ!

家庭の数だけあるバイリンガル教育、
あなたのご家庭にとって最適な選択ができることを願っています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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スピーチキッズ育成コーチ 田中 響子

スピーチキッズ育成コーチ 田中 響子

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\世界5カ国で2,500人以上の子どもの表現力を伸ばしてきた
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