あなたは、日々「反抗期の娘にどういう接し方をしたらいいのかわからない!」と悩んでいませんか?
「何がキッカケかわからないけれど、突然毛嫌いされた、口を利いてくれなくなった」などなど、反抗期の娘さんとの接し方で悩んでいるお父さんは、あなただけではなく、世界中どこにでもいらっしゃいます。
思春期・反抗期は、ある日突然始まるものではありません。大抵は娘さんの方から、気づくか気づかないかくらいの、小さーーーいサインがあるはずなのです。
そして、物事が大きくなって初めて、「気づかないうちに少しずつ」反抗期の娘とキモチがズレてしまっていた、ということに気づくのが、本当のところなのだと思います。人間関係に限らず、気づいたときには遅かった、ということはよくありますよね。
今回は「もしかして、娘の反抗期の前兆が来たかも!」というお父さんに向けて、複雑すぎる娘の心理3つとその対策法をお伝えします。
また「すでに娘が反抗期にどっぷり浸かっているけれど、今からでも少しでも改善したい!」というお父さんも、「今はまだ大丈夫だけど、少しずつ娘が反抗期に向かっていて、この先ちょっと心配だな」というお父さんにも、オススメです!
ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたらうれしいです!
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◆ 反抗期の娘が心の中で思っている3つのこと
では、まず「娘さんが心の中で思っている3つのこととその対策法」をお伝えします。
1.「決めつけないで!」
2.「もっと私をちゃんと見て!」
3.「私の気持ちに気づいて!」
順番に説明します。
1.「決めつけないで!」
反抗期の女子は特に「決めつけられること」「固定概念を持たれること」を嫌います。「いつも通り」「いつもと同じ」「変化がない」と思われたくないのです。
それもそのはず、反抗期の娘さんは変化の激しい発達段階にいるので、心身ともに毎日成長しています。だから心の内もとっても不安定で毎日変化しているから、今日「いいと思っていること」が、明日も同じようにいいと思っているかといわれれば、本人でさえまったくわからないのです。
だから、反抗期の娘さんにとって、他の人から先入観で「こうだろう!」と決めつけられるのと、「私自身だって見えないし、わからないのに、他人であるあなたに何がわかるの??」と窮屈さや退屈さを感じてしまうのです。
そんな時、お父さんにオススメの対策は、コレ一つ。
反抗期の娘さんの話を、先入観を持たずに、素直な気持ちで聞いてください。
特に、アタマの中にご自身の「過去の経験値」が、山のようにデフォルトで入っているお父さんは、毎回、事実以外の部分は「予測変換」をちゃんとリセットしてから、娘さんの話を聞くことをオススメします。
男性がつい「お前はこうだから」と言ってしまったとき、腹を立てる女性が多いのは、そういう理由なのです。
「きっとこんな感じだろう!」と、娘さんの話を最後まで聞く前に想像で話をし始めてしまうと、「それで、何が言いたいの?」「結論は?」と先を急ぎ、反抗期の娘さんから「お父さんは最後まで話を聞いてくれない」と話すことを面倒くさがられてしまうかもしれませんので、ちょっとイシキしてみてくださいね。
(これは、娘さんだけでなく、奥さんや会社の同僚などにも使えますので、こっそり気にしてみてください!)
そして、特に娘さんが反抗期の頃は、お父さんが日頃から娘さんと一緒に過ごす時間を多めに取ってみるのもいいと思います。話さなくても、何もしなくても、なんなら、同じ部屋の中で、同じ空気を吸うだけでもOK!(笑)
「何もしないけれど、父はいつも同じ空間にいたので、私はいつも父の存在を感じていた」というのは、意外に子どもの記憶に残るものです。普段あんまり話さないお父さんに「今日はちょっと話しかけようかな」とふと思った時、お父さんが同じ部屋の中にいると声をかけやすいという利点もありますよね。
お父さんは日々お仕事がお忙しいとは思いますが、「父不在が当たり前にならない工夫」を、ちょっと考えてみるのはいかがでしょうか?
2.「もっと私をちゃんと見て!」
これも、上でお話しした「決めつけないで!」とちょっと似ている部分があります。
お父さんは、今起こっている事実や反抗期の娘さんの話について、例えば、テレビや新聞で得た情報知識など、アタマの中の「経験値ファイル」の中に似たような案件がないか、無意識に探したりすることはありませんか?
男性はいつも「ナンバーワン」でいたくて、女性はいつも「オンリーワン」でいたい。
男性は「他人と比べてより優れている」ということが大切かもしれませんが、女性は「他の誰でもない自分でいたい」と思っています。
だから「〇〇ちゃんは、▲▲さんの〜という部分に似ている」とか「〇〇ちゃんの言っていることは、前にテレビで見た▲▲みたいだね」とか、他の誰かや過去の事実と比較されると、自分のことをちゃんと見てくれていないな、お父さんには、話しても話さなくても同じだな、と感じてしまうことが多いのです。
そういう時、お父さんがまずすること、たった1つ!
「アタマの中をフラットにすること」。
基準を決めない。何かと比べない。
たとえ心の中で何かと比べていたとしても「〇〇ちゃんは、こういうところがステキだね」と、評価の基準を出さずに、フラットなメッセージとして伝えてあげてください。
反抗期の娘さんが欲しいと思っている答えは、目の前の娘さんの中にあります!
お父さんは、ぜひ娘さんと一生懸命向き合って、見つけてあげてください。
3.「私の気持ちに気づいて!」
これは上級者向け!
同性でもちょっと難しいので、この事実を知って「めんどくさっ!」と思ってしまうお父さんもいるかもしれませんね(笑)。
反抗期の女子の「あるある」なのですが、表面の事実だけでは、物事がすべて判断できるわけではない、ということ。
つまり、お父さんには、目に見えることだけですべてを決めないで、「その事実に隠された、自分の本当のキモチを見てほしい!」ということです。
(ハイ、ややこしくて何を言っているのか、まったくわからないかもしれません(^^;;)
例えば、私が中高女子校で仕事をしていた時のこと。
私が勤めていた学校は、カトリックのお嬢様学校。持ち物、制服の着方など、校則できちんと決まっていました。
でもある日、成績優秀の生徒の成績が突然急降下したり、マジメだった生徒の制服のスカート丈がいきなり10cmくらい上がったりすることが、ときどきあるのです。
オトナは「成績が急降下した」「制服を着崩すようになった」という事実に目を向け、「こんなに成績が下がって、一体何をしていたの?」「スカートが短くなってダメじゃない!直して来なさい」と、生徒たちに伝えることが多いと思います。
でも、それは二次的反応でしかない。本質的な問題は、その事実のウラに潜んでいるのです。
体重が20kg増えた人が、体重を20kg減らすことだけに注力しても、食事などの生活習慣を見直さないと根本的な解決にならないのと同じで、「成績を上げる」「スカート丈を直す」だけでは、あまり意味がない。
それよりも、反抗期の彼女たちが抱えている本質的な問題に目を向けて、オトナたちが一緒に寄り添うことができないと、問題を改善してあげることは難しくなります。
さて、そんなときにオススメの声かけがあります。
「どうしたの? 何かあった?」
コレだけ。
ポイントは2つ、「目の前の問題行動や事実には触れないこと」「キホン、余計なことは聞かないこと」。
お父さんは「もしかして何かあって、ちょっと大丈夫かな?と思っている」というキモチを全面に出して、軽めに声をかけてあげてください!
(これは夫婦間、職場でも使えますので、よかったら覚えておいてください ^^)
◆ まとめ
それでは、ここまでの内容をまとめてみましょう。
お父さんが「もしかして、娘の反抗期の前兆が来たかも!」と思ったときのポイントはこちら!
複雑すぎる娘の心理3つとその対策法
1.「決めつけないで!」
・先入観を持たない
2.「もっと私をちゃんと見て!」
・アタマの中をフラットに
3.「私の気持ちに気づいて!」
・表面の事実だけですべてを判断しない
・「どうしたの? 何かあった?」と聞く
いかがでしたか?
想像以上に複雑なオンナ心に、もしかしたら嫌気がさしてしまったお父さんもいらっしゃるかもしれませんが(笑)、やっぱり「目の前の相手に興味関心を持つこと」が一番大切かな、と思います。
他にも「親子関係改善の具体策が知りたい!」って思われた方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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